あたしの中の砂時計



「レントゲンに異常はないね。
けど症状は少し重いみたいだね。」


「は?」


その声と共にめんどくさそうに俯いていたお母さんの顔が上がる。

「同じ様な病気をマラソン選手でなった方もいるけど、骨がでてたから手術して完治してる。
あやさんはどう言ったらいいのかな?」


先生の深刻そうな顔に、お母さんの顔は益々曇っていった。


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