淡愛キャンディー。



「何?」

あたしの視線に気付いたのか何だよ、と目で訴えて来るあいつ。


「...何でもない」



...人は、変わるのに。

誰だって、

何だって、

変わっていくモノ。

...わかってるのに。

それをどうしようもなく寂しいと感じる自分が嫌で堪らないのよ。






「こころ」


突然小さな声であたしの名前を囁くと

ぐいっと腕を
自分の胸に引き寄せられた。






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