いじめ ~憎しみのループ~
次の日。
「美歌子ーーーーっ」
「本当にごめんねっ!!!!」
みんなあたしをぎゅっと抱きしめてくれた。
前はシカトされてたけど、それだけでもう嬉しかった。
わぁっと盛り上がる教室。
そのときドアが開いた。
福原だ。
「……」
福原は無言であたしたちの顔色をうかがっている。
でも、あたしは女子の一人に抱きしめられたまま。
自分がどういう状況かは嫌でもわかるだろう。
「……おはよ」
やっと福原が口を開いた。
蚊の羽音のような声だった。
当然シカト。