いじめ ~憎しみのループ~
美歌子の復讐
とりあえず、あたしたちは真面目に授業に出ることにした。
今までの勉強を取り戻さないとあやしがられる。
その日のお弁当。
海崎さんは、あたしの復讐と言って、白いチョークの粉を福原のお弁当に混ぜていた。
挙句の果てにはチョーク自体をねじ込んでいた。
それを確認した後で、実は甘いもの大好きだって話したら、
「ナイスー!!」
と大ウケだった。
お弁当のふたを開け、中身を見て、黙って教室を出ていく福原。
あたしたちは大爆笑だ。
「あははっ!あれどーするんだろ?」
「あっ今、たぶんあいつ購買までいってるよね?ってことは帰るまで時間がかかる!」
「じゃ、その間にさ、ペンケースにこれ詰めない?」
これ、とはチョークまみれの弁当である。
「いいね!やっちゃお!」