蜜月 -love is ruffian-【BL】
「咲都、腹減ったメシ」
「彰那……悪いけど学食にでも行っててくれない?こっちは今押してるんだけど」
ノックも無しに扉を開け、子供のようなことを言い出した高槻。
そんな高槻に、冷たく返す咲都。
丁度、咲都の解説が重要な部分に差し掛かろうとしていたところだった。
こうも邪魔をされては、勉強の意欲も失せてしまう。
とはいえ、勉強の中身なんて俺にはどうでもよかったりするんだけど。
勉強というのは名ばかりで、咲都と一緒にいる為の手段にしか過ぎないのだから。
「勉強は飯食ってからでも出来んだろ。空腹は食わなきゃどうにもなんねぇんだからさ!」
つくづく高槻のガキっぷりには呆れてしまう。
咲都、咲都、って……咲都がそんなに大好きなら、ちょっとは労ってあげたらどうなんだよ。
俺には咲都をもっと大切に出来る自信がある。
そうだ……!
高槻が労らないなら俺が咲都を労ればいいんじゃん!