以心伝心! 志氣高校 洋将棋部
 昨日から、妙に僕の柔らかい部分を、皆して攻撃してくるじゃあないか?


 「いや、すぐ行きますよ」
 僕は出来るだけ紳士的に言った。
 変に不良だと言われたくなかった。

 僕は何も不良をやってるわけではない。
 不良は世間に逆行することで世界に迎合されようとしている連中の事だ。その証拠に不良達(たぶん男は特に…)は自殺する事はない。彼らは生きる事が大好きなのだ、本当は。

 しかし僕ぐらいの本格派の厭世家は違う。
 何の反骨を持って学校をサボっているワケではなくて……

 …と、僕は何を考えているんだろう……


――ともかく…
 「あの。いくら高校生でも…」
 と僕は続けた。
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