以心伝心! 志氣高校 洋将棋部
 「あの。いくら高校生でも、生のコーヒーを飲む権利ぐらいはあってもいいでしょう?」
 
 何を言っているんだろう……
 

 彼女は鳥類がするように数秒間、ポカンと完全停止すると、
 「…? 缶コーヒーじゃなく?」
 と言った。とても変わった女子大学生だ。
 

 「缶コーヒーじゃなく」
 僕は少し噴出した。
 「そう、缶コーヒーじゃなく」


 「……」
 また彼女は一瞬停止してしまったが、今度は
 「アイス・トール・ラテ~!」
 と、ちゃんと伝達してくれた。


 ……助かった。
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