以心伝心! 志氣高校 洋将棋部
 君達は純粋で愚かだ。

 君達はそれを正義だと信じている。
 自分達の気付かないところで、信じさせられている。
 
 彼らは優しく、明るく、元気だが、それらは所詮、大人から「そうあれ!」と教えられた事を模倣しているに過ぎない。真似事でしかない。


 ……だから真心でない君達の優しさに、真実は無いんだよ。

 ごめんね…。



 そこまで考えて……
 
 僕は少し、泣いていた。

 いや、僕は泣いていない。
 『たとえそれが悪意でもいい、僕は君達の真心に触れたいんだ…』
 ………と、心の“どこか”が泣いていたんだ。
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