以心伝心! 志氣高校 洋将棋部
 翌朝。
 というか、ほとんど時間的経過を感じない僕の高校生活にあっては、それは数値的に12時間後と言えよう。

 まぁ、どっちでもいいけど…。
 

 僕はその朝、いつもと同じように、登校路の途中にある『スター・バックス』にいた。
 時計は8時半を回っている。
 普通の公立高校なので、無論、一時限目は間に合わなかった。
 いや、間に合わせようという気持ちもなかった。


 ……まぁ、
 それが僕の高校生活であったワケだ。
 

 僕は毎朝、その下に来た分針がもう一度てっぺんへ登り詰めるまで、ここで悠々と過ごす事にしていた。
 
  
 もはや、各曜日の一時限目が何の授業だったのかすら覚えていない。
 
 いや、覚えてるもなにも、初めから知らないか……
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