以心伝心! 志氣高校 洋将棋部
 「『プリン』? ……あぁ、なるほどね」
 そいつはニヤリと笑った。何故か嬉しそうでもあった。

 「『君は独りじゃない』。君“は”か」
 「そう言えば、“ミヤコ”が心配してくれると思ってるな?」


 「―――ッ!」
 僕は言葉が出なかった。


 その通りだ。
 だが、それは認めたくない。
 認めたら僕は僕でなくなる。


 「…勝手にそう思ってろよ」


 「いや、事実じゃね?」
 その男は微笑み続けた。胸元には赤い名札で三笠とある。
 「相手からコンタクトを取って貰わないと、何もできないんだな、君は」
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