天国と地獄
しばらく時間が経ち、急にこの“地獄”らしきところが怖くなってきた。
ここから出たい。いますぐ出たい。この果てしなく続く闇と決別したい。
光を、光を。
ぼくは立ち上がり、果てしなく続く闇へと走り出した。
いつの間にか、手足が生えていた。
生えた足で、懸命に走った。息が上がった。肩で息をする。しばらく立ち止まり、余裕が出るとまた走った。
そんなことを繰り返すうちに、ぼくの体はヒトとしてのそれになっていた。
ただ、生前となにかが違っていた。
どこか、動きにくいような気がしていた。
それは何なんだろうと座り込んで考えていると、突然、奥の方でなにかが光った。
ながて、それは小さな点から縦に伸びた一筋の光へと変わっていった。
光だ!光がみえる!やっとここから脱出できるんだ!
思わず立ち上がり、その光めざして再び走りはじめた。
体の不自然さなど忘れて、走った。
だんだんと光が大きくなっていった。着実に光へと近づいている証拠だった。
光だ!出口だ!やっとだ、やっと出られる…!
やがて光はぼくの体より大きくなり、ぼくの体を飲み込んでいった。
しばらくすると、ぼくはふかふかのタオルのようなものの上に寝転がっていた。
ここから出たい。いますぐ出たい。この果てしなく続く闇と決別したい。
光を、光を。
ぼくは立ち上がり、果てしなく続く闇へと走り出した。
いつの間にか、手足が生えていた。
生えた足で、懸命に走った。息が上がった。肩で息をする。しばらく立ち止まり、余裕が出るとまた走った。
そんなことを繰り返すうちに、ぼくの体はヒトとしてのそれになっていた。
ただ、生前となにかが違っていた。
どこか、動きにくいような気がしていた。
それは何なんだろうと座り込んで考えていると、突然、奥の方でなにかが光った。
ながて、それは小さな点から縦に伸びた一筋の光へと変わっていった。
光だ!光がみえる!やっとここから脱出できるんだ!
思わず立ち上がり、その光めざして再び走りはじめた。
体の不自然さなど忘れて、走った。
だんだんと光が大きくなっていった。着実に光へと近づいている証拠だった。
光だ!出口だ!やっとだ、やっと出られる…!
やがて光はぼくの体より大きくなり、ぼくの体を飲み込んでいった。
しばらくすると、ぼくはふかふかのタオルのようなものの上に寝転がっていた。