あたしの血を吸いなさい!
要約するとこうだ。


「僕はヴァンパイア界の王子だと」


『はい・・・』


「今まで召し使い的な人たちが上等な血を用意してくれてたから自分で吸ったことなかったと」


『はい・・』


「んでヴァンパイア界の王様が"おめー一人でまともに人間の血も吸えねーのか!!"って怒りだしたと」


『そんな言葉づかいじゃないですけど・・・はい』


「それではじめて吸おうとした人間が私だったと」


『はい・・・もう一ヶ月前ぐらいに城からだされ・・でてたんですけど、どうしても抵抗があって・・・動物の血を吸ってたんです・・・』


「動物の血でもいいんだ」

女の子がそう問い掛けると

『いや!もちろん1番美味しいのは人間なんですけど、とくに若い異性の血は最高なんです!だけど・・人間てしゃべるじゃないですか・・・ヴァンパイアと同じような姿型だし抵抗が・・・でも今まですごく美味しい人間の血しか飲んだことなかったので動物の血はさすがに吐きそうになって・・・もう我慢できな』


恐ろしい勢いでしゃべりだしたからめんどくさくなって聞くのをやめた。
< 6 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop