天使が舞い降りる
「他の天使にはこのことを話さないこと。これが条件だ。これをのまなかったら他の天使にまわす。この仕事をやりたい天使はわんさといるからな。」
ギクっっ
他の天使に自慢できると思っていたが、バレたか。
さすが神様。
ぬかりない。
「当たり前だ。お前の性格は俺がとことん見抜いている。」
ひ~っっ気持ち読まれていた。
「今から言うことをメモしとけ。お前の担当する人間の名前は高木千恵。15歳だ。今年の11月11日で16歳になる。」
チクっ。
なんだ?
11月11日って言葉。
どっかで聞いたことのある気がする。
でも、考えても思い出せない。
やっぱ、気のせいか。
「お前の使命はこの子に願いのベルを渡すこと。そしてこの子のベルの使い道の観察だ。お前は人間界に降りこの子と共に過ごせ。しかしこの子に姿を見せないように。見せていいのは夜の10時から11時までだ。その1時間お前はその子と話すことができる。期間は1年だ。」
つまり・・・・