天使が舞い降りる

「思ったんだけど、植草君とおんなじ学校になっておんなじクラスになって。これってチャンスなんじゃない?」



「チャンス?」



「そう。だって、中学の時は全然同じクラスになんなかったじゃない。」



「うん。そうだね。」



「それに・・・。」



「??」


「この学校で植草君のことを1番よく知ってるのちーちゃんじゃん。もう1回頑張ってみれば?」



「そうだね。」



植草君は私にとって本当に大事な人だった。



本人は全然私の気持ちなんか気付いてくれなかったけど。



小学校6年生の時私は大好きだった人を亡くした。


それは、幼馴染で私は卒業前に告白するためによく二人で遊んでいた公園に呼び出した。



なのに、海君は来てくれなかった。



とぼとぼ歩いて家に帰ったら、家にいたお母さんが走ってきた。



「どうしたの?」



「早く行きなさい。」


「どこに?」


「病院に。海君が車にひかれたって。」



私は無我夢中で走った。


でも・・・・
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