お好み焼きの恋
「おっ、起きた?どお、大丈夫?」
あれっ?
ここは?
「ここは店の二階」
あ、そっか。私倒れたのか。
「いきなり唯が鼻血出して倒れるからびっくりした」
「鼻血ぃ!?」
うそぉ!!
海斗の前で鼻血出したの!?
「うそうそ。鼻血は出してないよ」
海斗はそう言ってケラケラ笑った。
私の心臓は今すごくドキドキしている。
理由はわかる。
でも、わかりたくない。
だって海斗はすごくモテるから。
「唯、おなかすいたでしょ?」
ぐぅ~
はっ、恥ずかしい…。
「お好み焼き食べる?」
海斗は二人前のお好み焼きを焼く。
こんなことでドキドキする私。
「美味しそう!!」
海斗はお好み焼きを焼くのが上手かった。
昨日のように色々な事を話す。
でもそれすら私をドキドキさせる。
お好み焼きを食べ終えると家に帰った。