お好み焼きの恋
「あれっ!?」
学校に行くと昨日のように沢山の女子はいなかった。
「海斗くん、風邪だってー」
「お見舞い行こうかな」
えっ?
風邪??
お見舞いかぁ。
行きたい…。
私は海斗にメールを送った。
『風邪、大丈夫?』
~♪
はやっ!!
『39度、死にそう…』
あぁ、お見舞い行きたい。
ってか行く!!
私は学校をぬけだした。
「あった!!」
探して探して、ようやく見つけた。
ピンポーン♪
ガチャッ
「唯!?どうして!?」
「へへ。きちゃた」
海斗はかなりせきがひどかった。
「帰れ」
「ひどいなぁ」
「違っ、ゴホッゴホッ。風邪、うつる」
こんな時でも優しいんだな。
「じゃあ、ご飯作らせて?」
そう言うと海斗のおなかが、ぐぅ~と鳴った。
顔を赤くする海斗。
やばい。
かなりかわいい。
海斗にはお粥を作ってあげた。
「唯、料理できんの?」
「当たり前」
ただのお粥なのにおいしそうに食べてくれた。
これ、カップルっぽいかも。
「ごちそうさま」
「ほら、薬飲んで?」
「…おやすみ」
えっ?
あっ、寝てる。
無防備すぎ。