あいつ色


あ、理生、まだいる。
「やっほお~」
「あ、莱介。どうして帰って来たんだよ」
「筆箱忘れちゃってさ」
俺はけらけらと笑った。
「そうか。あぁ、良かったら華乃羽の様子見てきてくんねぇ??」
「いいよ~」
「あと、どのくらいで帰れるかも聞いといてくれるか??」
「了解っ」
「頼んだ。」


よほど華乃羽ちんが好きなんだなぁ!
くふふふふふ。
俺は顔がニヤけてしまった。
純愛純愛♥

俺は階段を駆け上がって、教室の机に置き忘れた筆箱を手にした。

華乃羽ちんいねーなぁ。
そういやさっき視聴覚室行くとか言ってたな。
理生からの頼まれごとしっかりこなさなきゃな!

ガチャ―――――――――
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