あいつ色
START04華乃羽side
来たっ!
と思った時。
「きゃあっ!」
私は視聴覚室の机の中に入れられた。
助けに来たとおもったのに。
莱介君!!!!
え、私帰ったことになってる?
え、私待ってる人?
え、誰だろ?
「さようなら」
そんな声が聞こえた。
そんな!!ま……待って――!!!
そして私は机から出された。
「お前の助け、行っちまったな。」
「んん!」
私は口にガムテープが貼られているため喋れない。
「なんだって??」
先生はにやにやしてこっちを見ている。
くうぅ。
私は涙目だった。
「まぁ、これくらいは剥がしてやってもいいかな。」
そして乱暴に口のガムテープが剥がされた。
「痛い!」
「……で、なんだって!」
「なんで返しちゃうんですか!!」
「まだ華乃羽と遊び切ってないから。」
「んなっ!なんて言う理由ですか!……んんっ!」
口は先生の口によって再び塞がれた。