あいつ色


「ってか大丈夫なの?」
「何が?」
「彼氏いるのに俺と登校しちゃって。」
「いーんじゃない?幼馴染だし。」
「そ。」
俺は短く返事を返した。
『幼馴染』俺にとって嬉しいようで哀しい関係。
この関係が続く限り俺と華乃羽は近づけない。
華乃羽はこの関係をどう思ってるんだろう?

学校到着。
俺のクラスは…

「1年C組か。華乃羽何組?」
「えっと…」
「みてやるよ。」
「え…ありがと。」
「1年………C組。一緒だな。」
「ホント?理生と一緒か~。安心だぁ。」
のほほんとした表情を浮かべる華乃羽。
「安心って…」
「ほらいくよ~」
[ビバ★マイペース]
華乃羽の王道。

教室到着。
俺の席は…ここか。
着席…と同時。
「なぁ!お前なんてーの?俺は垣原莱介!」
「だ…だいすけ?」
「ちが~う!らいすけ!らりるれろのら!!」

ってか……何?
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