アイスにキス、
田口透、迷惑な隣人。
私と話すなんて、ばっかみたい…。
私と話して「楽しい」なんて言ってくれる人は一人も居ないから。
それは私の人嫌いが影響しているのだろうが。
そりゃあ同じ人である人を嫌いと言うのは、可笑しい話かもしれないが。
でも私は自分の事も嫌いだ。
それでも生きているのは、他人に負けたくないから。
ただそれだけ。
だからだと思う。
周りの人から「冷たい人」と言われるようになったのは。
でも、他人なんてどうでもいい。
だからどう言われようと関係ない。
「あ、」
…田口。
あの男だけは私が酷く冷たい態度をとってもまた私と関わろうとしている。
現に先程も此処にやって来たくらいだ。
「…変な男」
そう思いながら眠りについた。