拝啓 かけがえのないアナタ 〜最後の言葉〜
eighth ん
・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:
「やっばーーい!!遅刻だぁ−!!!」
「またやってる…お母さんはちゃんと起こしましたからね〜」
「起きるまで起こし続けてよ!!」
「おい、瑠花。もう6年生なんだから自分で起きれるようになりなさい。もうすぐ中学生だろ?」
「……はぁい。」
「まぁまぁ。母さんも父さんもそんな瑠花を責めるなよ。瑠花?明日から起きれるよな?」
「うん!!起きれる!!」
「よし、じゃあ車で送ってあげるから早く準備しなね」
「はぁぁい!!」
「もぅ、風舞紀は瑠花に甘いんだから〜」
「大きくなったけど、まだ12才だよ?こんな事もあるよ」
「だからと言って甘やかしすぎるのもな…」
「瑠花はこれくらいで我が儘な子にならないよ。それを一番に分かってるのは母さん父さんだろ?」
「…ほんと、風舞紀にはかなわないわ。」
「うむ…そうだな。じゃあ風舞紀、瑠花を頼んだぞ。」
「うん、任せて。父さんも気をつけてね」
「ん。いってくる。」
「もう行くの?…いってらっしゃい〜」