トリッティーの壁から手







誰?
僕は穴に落ちたんじゃなかったか?



いや、……変なやつに引き込まれた、落とされたんだ……!?





もしかして誘拐というやつ……





そろり、チャールズは意を決してゆっくりと固い瞼をこじ開けた。




一色にぬりたくられた部屋に誘拐した犯人を見る覚悟で










そろり






そろり、と







目を開けた。





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