トリッティーの壁から手



それはとてもとても奇妙な光景だった。












チャールズは胸の奥がツンッと痛くなるような冷たくなるような感覚に胸を押さえた。












そういえば、この部屋……













すっと、上に目を向けると綿毛の女ごと天井を見つめた。













あぁ……













電気がない。












チャールズはもう一度ただひとつだけある窓へと目を向けた。




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