トリッティーの壁から手
チャールズの心臓が早鐘を打ちはじめた。
握りこぶしをギュッとつくって、大きなベッドを見たままに体を起こした。
「ぃぃいい!!いい加減やめろ、痛いんだよ!!」
「皆に謝るか?だいたいお前はいつもいつも好き勝手にふるまって、目的を見失う」
ぎりぎりと、トリッティーの手首がひとりでにしめつけられ骨にそって肉がよれてゆく。
両手をまとめて頭上にねじこまれ、腹はピクリとも動かず、トリッティーのせっぱつまった声に息苦しさが表れていた。