アタシとアイツ

アタシはそれを何のためらいもなく、手でつまんで口に入れる。


「えー」
「おいし〜」
「…むー」
「何その不満そうな顔…あのねぇ、普通そーゆーのは女がやるの!」
「でもさ、アンネやってくんないじゃん?」


箸でウインナーを食べるリョースケ。


「バーカ。アタシがするワケないしー」
「知ってるしー」

ふてくされたフリをして、立ち上がったリョースケは伸びをした。
< 202 / 273 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop