月夜の影
「けほっ…」

俺がセキをするとボスは慌てて火を消した。

「悪い悪い。お前、喘息だったんだよな」

「体に悪いですよ。タバコ」

アキラはさっきから落ち込み気味だ。
入ってまだ2ヶ月しか経っていないアキラ。
そりゃ無理に決まってる。

「ボス…ルナ…いや、美月は何であそこまでするんですか?」

「俺も知りたいですっ…」

「まぁ、そのうち言ってくれるさ」

ボスは俺らに背を向けた。

「あいつはあいつで目的があるからな」

目的?




“殺し屋”やってて目的を果たすこと?



よくわからんぞ…

< 10 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop