月夜の影
第六章
しばらくして、はさみは没収された。

「もうこんなことしちゃだめですよ」

「…」


もう夕方…

紫色になった空を見ていた。

子供の笑い声が聞こえた。

いつからだろう…

笑わなくなった。




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