月夜の影
今度は家のほうが鳴った。



私は受話器を取った。

《もしもしィ?高坂さ~ん?》

低い男の声がした。

《週刊●●ですがァ》

私は受話器をただただ持っていた。

《2、3お聞きしたいことがあるんですよォ》

私は話すことなんてない。
知らない…!

もう…ほっといて!
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