月夜の影
躊躇うことはない。
何に躊躇う?

罪か?

そんなもの既に血で染めたじゃないか。

絵美は友人でも何でもない。
単なる顔見知り。

それ以上でもそれ以下でもない。






PLLLLLL…

「もしもし?」

≪ルナ、今夜決行してくれ≫

「は!?」

≪明日から警察の監視が厳しくなる≫

「ばーか。今までしくじったことある?」

≪あのなぁ!≫

「わかったわよ。今夜ね。ちゃちゃっと済ませるわ」

ピッ

ちゃちゃっとね。
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