月夜の影
真紀子はお茶を飲みながら話をした。

「雅彦さんとは本気なのよ?奥さんには悪いけど」

「そうなんですか?」

「ええ。本気よ」

真紀子の目に曇りはなかった。
本気で雅彦を愛し、
本気で信じている目。

「奥さんが別れてくれればいい話なのよ」

真紀子はふふっと笑った。

先生はどれだけ雅彦を愛しているのだろうか。
どれくらい支えたのだろう。

先生…
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