月夜の影
「そうだったなぁ。ハッハッハ」

「で?次の依頼でも来たんですか?」

「そうなんだよ」

依頼はいつも別の事務所のポストに入っている。
でもそこは無人事務所。
もはや廃墟に近い場所。

警察が見ても、誰がここから依頼書を取っているかわからない。

「今回は3つあるんだ。だから3人で分散してくれ」

「「「はーい」」」

「まず…言いづらいだが…」

「同じ学校の生徒。とでも言いたいんですか?」

私はキッパリと言った。

「ハハッ。ルナには全部お見通しか。そうなんだ。
見事に依頼者とターゲット、共にお前らの学年で同じ学校だ」

「えっ…」

「マジ…?」

シュンとアキラは少し声を詰まらせた。

「私は構いません。なんだったら私が全てお受けします」

「おい…」

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