月夜の影
*No side*

美月は2週間以上無断欠席をしていた。

学校から連絡をしてもまったく返事はない。

「香坂さん、今日も出ません」

教師たちは職員室で話していた。

「保護者は?」

「そっちのほうも…駄目です」

保護者とはボスと呼ばれている男が形だけなっている。

「いつからですか?欠席」

「えっと…この間の葬儀の翌日からです。電話もメールも駄目なんです」

「無断欠席というのが…」

「友達とかは…」

「あまり交友関係なかったんですよ、あの子」

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