防衛要塞都市
『なっ・・・!』


無線を通し、ルイーズの驚きの声が、ビル上の2人に届いた。


「どうした?」


ヴィンヤードが、すぐさま何が起こったのかを確認する。


『伏せろ!』


彼の叫び声と同時に、セイルの視線の隅の方で、血しぶきが上がった。


その後で発砲音が街に響き、セイルは何が起こったのかを理解するよりも先にその場に伏せた。
< 37 / 69 >

この作品をシェア

pagetop