防衛要塞都市
「ヴィンヤード大佐・・・惜しい方を亡くしましたね。」


女性が言った。


セイルはただ墓を見つめながら、後ろに立つ彼女に返答する。


「ですね・・・。でも、これも仕方のないことです。」


「仕方のないこと・・・どういうことですか?」


「そのままの意味です。人は皆いつか死ぬ。それが何かのためになるか、ならないかなど関係なく、ね。」
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