防衛要塞都市
「それはそうですが・・・。」


「あなた、ヴィンヤード大佐の『代わり』として配属されてきた方ですよね?」


セイルが尋ね、答えを聞く前に続ける。


「地下政府も仕事が速い事だ。お名前は?」


皮肉まじりにそう言うと、彼はその『代わり』の女性の返事を待った。


「私の名前はレイ・アマリリス。階級はあなたと同じ軍曹です。よろしくお願いします。」


しなやかな口調でアマリリスは言うと、セイルの隣に同じように立て膝で腰を下ろす。
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