防衛要塞都市
時を同じくして、要塞都市から数百キロ離れた場所で、戦闘機が空を滑空していた。


その数は何千にも上り、青空に黒光りする機体がうようよいる。


その先数十キロには、ジープが何万台も並んで進んでいた。


たくさんの敵兵たちが、要塞都市へ着々と迫っている。


「いよいよ……始まるんだな……。」


どこかで、男が言った。


それに答えて、誰かが無線で言う。


『ああ。始まるよ。俺達の戦いが。』
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