金魚恋
「ハァ」
海斗の呆れたようなため息が聞こえる
海斗…ごめんね。
こんな弱い私で。
「未由どうしたんだぁ〜?」
海斗が優しく私の頭を頭をぽんぽんとしてくれる…。
「ったく…世話のやけるやつだよ…お前は。未由はいつも一人でなんでも抱え込んじまうからな。たまには…てかいつでも俺頼れよ。お前は大事な幼なじみなんだから。」
上から海斗の声が聞こえる。
“幼なじみ"
海斗のこの言葉に胸がズキッと痛んだ。
けど気づけば
『ッツ…海斗っ!!』
大好きなあなたに抱きついていた…。
海斗の優しい声
優しい手に
気持ちが行動になった。
『海斗っ…好きっ』
気持ちが涙といっしょにあふれだした。