ご主人様のメイド
あのね、お父さん。


お父さんがいないこの世界はすごく色あせて見えるんだ。

それに…もう疲れちゃったよ。




でも、どこで死のうかはまだ決まっていない。

正直迷っている。


余り人に迷惑のかからないような場所でひっそりと死にたい。


って言うと樹海とか?
普通に森とかでもいいけど。


うーん…。
ま、歩いてるうちに決めようかな。



てかさ、みんな傘を刺さないあたしを可笑しな目で見てくるけどそんなジロジロ見なくったっていいじゃん。


だってもうすぐ死ぬんだから濡れたって構わないでしょ。
どうせ濡れるしね。



< 4 / 19 >

この作品をシェア

pagetop