ご主人様のメイド
…な、なんて答えたらいいのかな。

しばらく考えて、素早くペンを走らせる。

"ちょっと考え事をしていまして…"


「うん。そんな感じだったね。何考えてたの?…僕にはいい考えごとじゃなかった気がしたんだけど」


す…っするどい…!!

まさか死に場所を考えていましたなんて言えない。


"今日の晩御飯…とか"


それを見て彼が笑う。

「嘘つき」

バレた…。

「バレたって顔に書いてるよ」

「!!」

慌てて顔を両手が隠すと彼は更に笑った。

「くっあはは!き、君面白いねっ…はは」

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