モウ スキジャナイ

あ…

これは望にはじめて愛しさを感じたときに似てる…
付き合うことを決心したあのときに…



どうしてももう望をすきになれないと思っていた自分が望を愛しく思う…


私は重大なことに気づいた。

私は望に望をもうなんとも思わないことを告げずにずっと自分の中で考え、結論をだした。それは揺らがないものだと信じて。

人とは信じられない生き物なんだと自分から悟りながらも…


そうか…人間は自分のことを自分では理解出来ないのだ

知らなかった…

ひどく自分が子供に思えた。

あれほど年上の望を子供のように思っていたのに…

自分は大人のようなふりをしていたのである。

それに目をむけると自分は凄く愚かしい者だと思った。
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