ペットだなんて、言わないで

 ハルが乾かしてる間にお風呂に入る事にした。


 脱衣所から‘体洗ってあげる?’なんて聞こえたけど、あえて無視した。


 ――そしたらいきなり扉開けられてビックリしたけど。


「返事ないんだもん」

「悪かったよ。いいから閉めて」


 なんだか最後はどっと疲れた一日だった。


 この様子じゃ、明日はメグちゃんとのんきに食事なんて行ってられないな。


 きっと生理中のハルの事だから凄い怒るに決まってる。


 ――でも、苦しんでるハルを置いていけるほど俺は鬼じゃないよ。


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