ペットだなんて、言わないで


 風呂から出ると、ハルがソファーに寝そべっていた。


「まだ寝ないの? 体に悪いよ」

「渉待ってたの」

「話があるって事?」


 答える代わりに首を振るハル。


「じゃあどうした?」

「今日ね、トクベツな日だよ?」

「またそれかよ」



 思わず、くすっと笑ってしまう。


< 162 / 379 >

この作品をシェア

pagetop