ペットだなんて、言わないで
「あぁ、そうだよ。特別な日だったんだよな?」
ハルを起こさないようにそっと腕を抜き、ベッドから降りる。
冷蔵庫から飲むタイプのヨーグルトを取り出し、一気に飲み干す。
「朝はコレに限りますねー」
そして俺とハルの朝ご飯作りに取り掛かる。
ハルはきっとまた、ヨーグルトとプレーンしか食べないだろう。
「俺はチャーハンでいいか」
冷蔵庫を開けてみると、卵やハム、ベーコン……
それからおかずになりそうな具材、味噌汁の具になりそうな物はほとんど無かった。