ペットだなんて、言わないで


「何時間でも居れそうな感じだな」
 

 ハルを拾った時にもあったのか?

 全く気が付かなかった。


「ランチとか凄い混むんだよ!」

「今はランチ終わった頃だし、空いてるかもね」


 白く小奇麗な扉を開け、先にメグちゃんを入れる。

 ‘紳士だね’なんて言われたけど男なら当たり前だと思う。


「二名様ですね、おタバコは……かしこまりました。ご案内致します」


 外見からは想像出来ないほど広かった。

 そして、主婦の集まりやら、カップルやら、部活帰りの学生っぽい奴ら、なんと患者さんまで居る。


 ――なるべく目を合わせないように席に着く。


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