ペットだなんて、言わないで

「俺があがるまでアイス我慢ね!」

「うん」

 
 風呂から上がり、ソファーに並んで座りながら、ぶどうアイスを頬張る。

 やっぱりこの瞬間は好きだ。


 そして約束どおり、一つのベッドで一緒に寝る。

 もちろん腕枕もしてあげる。


 ――ハルの寝顔を見ながらもなお、俺は自分を責めていた。


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