ペットだなんて、言わないで

 ――外に出ると相変わらずもわっとした空気だった。

 ただ、もう夕方だけあって昼間よりかは涼しくなってきていた。

 
 空を見上げると、オレンジや黒やグレー、赤、様々な色が混ざり合い、独特な雰囲気をかもし出していた。


「空好きなのか?」


「あ、たまに見ますね」


「お前本当は女だろ?」

「……じゃあそれでいいですけど」

「めんどくさがんじゃねーよー」

< 284 / 379 >

この作品をシェア

pagetop