ペットだなんて、言わないで


 さらっと出されたその名前に、ちょっとばかり反応が遅くなってしまった。


 ――てか、卑怯だ。


「お前さ、めぐ姫の事どう思う?」


 やっぱりこういう系が話したかったんだろうな……。


「どうも何も……いい子だとは思いますけど。可愛いし」

「だろー!?」


「それを聞いてどうするんですか?」

「や、今度めぐ姫の家でたこ焼きパーリーする計画なんだけどさ」



 話が見えない。
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