ペットだなんて、言わないで
第三章 ヤキモチ
それから、本当いつもと同じだった。
朝から夜まで仕事の繰り返し。
水曜と日曜は一日休みで、土曜は午後が休み。
ちょうどいい休みのお陰で、疲れが溜まってもしっかり抜けてくれる。
「もうすぐ梅雨とか萎えるなぁ? ハル」
「んにゃっ?」
たとえ家から職場が物凄い近くても、天気が悪い日というのは心までも曇ってしまう。
もうすぐそんな季節になろうとしていた。