ペットだなんて、言わないで
「おーい、ハル」
暗くなった部屋の電気をつけ、カーテンを閉める。
すねているのか中々出てこない。
「ごめんな? ハル」
やっと出てきたと思ったら、物凄い切ない顔をしていたので申し訳ない気持ちになった。
「いきなり人が来て、置いていかれて、ご飯も無いってそりゃ怒るよな」
ハルを抱っこして、いつもの気持ちいいポイントを撫でてあげると、機嫌を直してくれたのか喉がゴロゴロいっていた。