ペットだなんて、言わないで

 それからハルとまた戯れていると、そろそろ寝る時間になっていた。



「あー。本当ハル可愛い。メスっていうより女の子だな、うん」


「にゃん」


「だよなー」


 歯磨きもお風呂も済ませ、ベッドの中に入っていると自然に眠くなってくる。


「明日もちょっと大変だし…寝るか」


 ‘おやすみ’と呟き、いつもの様にハルにキスをしてから目を閉じる。


 ハルは布団から出て、窓のほうへ向かったような足音がしたが、深い眠りに落ちていったために詳細は分からなかった――



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